シンガポールとマレーシアを旅行するとき知っておきたい10個の微妙な違い

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シンガポールとはマレーシアは隣接していて、文化が似ていることが多くありますが、似ているようで微妙に違っていることあります。

普段はマレーシアを拠点に生活する私が、シンガポールに2023年、2024年に旅行した際に感じた2つの国の違いを、街歩き、ライフスタイル、食、お店など違いをカテゴリーに分けて分類してみました。

本記事はシンガポールとマレーシアどちらに旅行に行こうか迷っている方、またはシンガポールかマレーシアに旅行するときに、足を延ばして両方を体験しようか悩んでいる方に役立ちます。

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シンガポールとマレーシア基本情報

マレーシアとシンガポールの位置は図のように陸続きになっているのでフライトの他に陸路でも国境を超えることができます。

マレーシアからフライトで移動する場合は飛行時間は約1時間です。

これに対し、車でのクアラルンプールから国境への移動は3時間から4時間+入国手続きの時間で早い場合追加で30分ほどかかるそうです。

日本でいう高速バスのようなサービスもあり、陸路で行き来することも一般的です。

気候については、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを比較すると、シンガポールの方がやや暑く日差しが強く感じました。

どちらでも英語が使用されており、観光客は問題なく英語でコミュニケーションすることができます。

マレーシアとシンガポールの電源プラグは同じBFタイプなので、2国間を移動するとき電源プラグを買い足す必要はありません。

BFプラグ (イギリス、香港タイプ) 海外用 電源プラグ 変換アダプター

   

シンガポールとマレーシア 街歩きの比較

シンガポール中心部にある教会

英国風の建物が多く、メンテナンスされている

初日にシンガポールの中心地に来て感じたことは、少し日本の銀座に雰囲気が似ていることです。

高層ビルが立ち並ぶ中、ところどころ洋館があり、美しい状態で維持されています。

特にCity Hall付近にはこれでもかというくらい洋館が立ち並んでいて、英国色の強さを感じました。

マレーシアもシンガポールもイギリス支配下にあったので、どちらにも英国調の建物は多く見かけます。

マレーシア クアラルンプール市街中心地の様子

マレーシアにも高層ビルがありますが、シンガポールの金融街のように連続して立ち並んではいないので、規模の大きさを感じました。

また、マレーシアのイポーなどの地方都市でも、古い洋館を見かけることがありますが、悲しいことにメンテナンスされず放置状態のものもあります。

シンガポールのチャイナタウンの様子

チャイナタウンでも、シンガポールの方が店構えが立派でお金がかけられている雰囲気であるのに対し、マレーシアでは屋台と変わらないような店構えのお店も多くあります。

また、マレーシアは車社会で毎日のように続く渋滞が問題になっていますが、シンガポールでは車が高価で台数が増えないように制限されており、多くの人が公共交通機関で通勤通学しています。

発展しているシンガポールですが、町を歩くと公園や緑がある場所も多いです。

シンガポール・マレーシア旅行に便利なeSIMの紹介記事です。

公共交通機関・表示言語の違い

シンガポール チャンギ空港の様子

シンガポールでは、日本並みに公共交通機関が発達していると感じました。

海外ではよく日本と比較して電車やバスが不規則であると聞きますが、シンガポールでは滞在中ストレスを感じずに利用できました。

シンガポールでは車を持つ台数を政府が制限しており、購入する費用以外にも高額な費用がかかるので、限られた人しか車を保持できなくなっているそうです。

マレーシアでは電車は規則的なものの、まだまだ車社会が基本と言えます。
特にバスが渋滞の時は全く時間通りではないので、諦めてGrabを使うことも多々あります。

海外旅行者にとって嬉しいのは、公共交通機関でクレジットカードやデビットカードを改札にタッチして支払いができることです。

スマートフォンでも登録すれば可能な他、中にはスマートウォッチをかざして電車に乗っている人もいました。

マレーシアの電車(LRT)

この点マレーシアでは専用のトークンまたはカードを購入して乗る必要があります。

シンガポールでの多数派の民族はは中華系であるのに対し、マレーシアではマレー系となります。

マレーシアでは英語がよく通じるものの、公用語はマレー語なので、アナウンスや表示はマレー語と英語となります。

なので、シンガポールの車内では英語の他中国語でアナウンスされ、表示も中国語があるのが印象的でした。

当ブログでは他にもマレーシアや東南アジア旅行に役立つ記事を掲載しています。

シンガポールとマレーシア ライフスタイルの比較

シンガポールの道にあるレンタサイクルステーション

シンガポールとマレーシア 道路と自転車事情

車社会であるマレーシアと、公共交通機関が発達しているシンガポールでの違いは、歩道の充実度です。

シンガポールの街中ではレンタサイクルの設備もよく見かけました。

これに対してマレーシアでは歩道さえもスムーズに歩けるような体制になっていないことが多いので、自転車に乗っている人はクアラルンプールではまず見かけません。

マレーシアではバイクの利用も多いですが、シンガポールではあまり見かけませんでした。

シンガポールの公園でエクササイズするシニアの様子

また、公園などでシニアがグループになってエクササイズをしている様子を何度か見かけました。

公園にジムのマシンのような器具があるところもありました。エクササイズ器具は、マレーシアでも広い公園に行けば見かけることもあります。

私自身がシンガポールにいた時、週の平均歩数はなんと15,000歩でした。

この点を比べるとシンガポールでは、人がよく歩き、エクササイズしていて、比較的ヘルシーなライフスタイルを送りやすくなっていると言えるでしょう。

シンガポールとマレーシア マナーの違い

シンガポールのホーカーセンターの様子

シンガポールでは、ホーカー(大衆食堂のようなところ)で食べた食器を片づけることが2023年に法律で決められたそうです。

日本では指定の場所に下げることが当たり前ですが、マレーシアではそうでないことに慣れていたので、シンガポールでこの光景を目にしたときは印象的でした。

マレーシアのホーカーセンターの様子

マレーシアでは専用のクリーナのような人が、食べ終わるとすぐ食器を下げに来ることも多いですし、そのまま置いて店を出ても問題ありません。

また、これも日本では当たり前ですが、歩行者用信号で、全く車が来ない時にはシンガポールでは人は止まって待っている光景をよく見かけました

マレーシアでは誰も来ないなら平気で無視して渡ることも多いので、それに慣れていると新鮮に感じました。

リトルインディアでのインドのお祭りの違い

シンガポールのヒンズー教寺院

マナーと近いところがありますが、リトルインディアに観光していた時に、ある気づきが有りありました。

インド系の人がお祝いするDeepavaliというヒンドゥー教行事のお祝いの仕方が違うことです。

マレーシアではDeepavaliが近くなると、街中で花火や爆竹が打ちあがって大賑わいとなります。

マレーシアのLittle India

私はDeepavali付近の時に日本の友人とzoomで話をしていましたが、「テロでも起こったの」と相手が心配するくらい大きな音でした。

これに対し、シンガポールでは花火は規制されていることから打ちあがらず、静かにお祝いをするそうです。

お祝いをしているのに静か、ということを聞いてマレーシアとのあまりの違いにびっくりしてしまいました。

当ブログで人気のマレーシアの文化についての記事とKindle本です。

シンガポールとマレーシアのペット事情

シンガポールの道にある看板

今回のシンガポールでの滞在先の近くに公園があり、朝歩いていると犬を連れて歩いている人をよく見かけました。

これに対してマレーシアは国民の多数がイスラム教の国であり、イスラム教徒は犬を飼うことは許されていません。

なので、犬は一部の中華系やインド系の人がペットOKのショッピングモールで連れているくらいで、あまり町で多く見かけることはありません。

マレーシアの野良猫

そのかわり、マレーシアではみんなが猫をかわいがる慣習があり、街中のコンビニによくいる野良猫にも人はよく餌をあげています。

この点、シンガポールでは街中に野良猫や野良犬は見かけませんでした。

犬が全く無理!猫が苦手!など動物の好みがある方は、こちらの情報をもとに滞在先を検討してみるといいでしょう。

 

マレーシアとシンガポールの食事

シンガポールで人気のチキンライス店の様子

多様な食文化

マレーシアとシンガポールでは多民族国家というのも共通しているので、中華料理だけでなく、インド、アラブ、マレーなどバラエティ豊かな料理を楽しむことができます。

アジアの文化柄、現地の人はおすすめの料理を食べるよう食に情熱的で、これは両方の国に共通しています。

シンガポールで食べられるけどマレーシアではない料理を聞いたところ、以下のメニューでした。

シンガポール独特のもの

  • Carrot cake(写真上)
  • Popiah Rolls(写真左)

マレーシアとは異なるスタイルのもの

  • Chicken rice
  • Hokkien Mee(写真右)
  • Bak kut teh

この他、現地の人に人気で行列ができるデザート店や、タイ料理、アラブストリートでトルコ料理なども食べました。

シンガポールのアラブストリート

シンガポールでは食に飽きずにバラエティ豊かに楽しむことができるでしょう。

マレーシアクアラルンプールのおすすめレストランについての記事です。

昼間から飲める?

シンガポールにあるバーの18:00過ぎくらいの様子

シンガポールでは欧米系の駐在員や旅行者もマレーシアに比べて多いこともあり、街中のパブで昼間からビールなどを楽しむ人を見かけました。

公共交通機関が発達しているので、飲んでも自由に移動がしやすいのも大きいと思います。

この点、マレーシアはイスラム教徒はお酒が禁止なことから、お酒が飲めるノンハラルのお店の数は限りがあります。

マレーシアにも飲み屋街はあるものの、飲酒運転の取り締まりが厳しい車社会のマレーシアでは飲んだ後はGrabに乗ることになることになります。

そのような事情で、頻繁に飲みに行くことは一部の人を除いて一般的ではありません。

マレーシアのカフェ

マレーシアでは飲みに行くより昼間にはご飯を食べに行くか、カフェでお茶をすることが一般的と言えるでしょう。もちろん個人差があり、イスラム教徒でない人が家で飲むことはよくあるようです。

マレーシアでも、スーパーマーケットやコンビニでビールなどは簡単に手に入りますが、飲食店は場所によっては限られると言えるでしょう。

「私は絶対お酒を外で飲むのは欠かせない!」という場合シンガポールの方が手に入りやすい環境です。

当ブログでは、他にもマレーシア・海外旅行に役立つ記事を掲載しています。

マレーシアとシンガポールでのショッピング

シンガポールにある高島屋

日系のお店の違い

マレーシアでもバラエティ豊かな食を楽しめますが、日本食もその中の一つです。

ただ、お店の進出状況が微妙に両国で異なっていました。

例えば、モスバーガーは、マレーシアでは見かけないのですが、シンガポールではあったので思わず買って食べました。

日本と変わらない味で、久しぶりに食べておいしく感じました。

今回行くことはできませんでしたが、サイゼリヤや高島屋もシンガポールにしかないお店です。

マレーシアのららぽーと

この点、マレーシアにあるららぽーとのショッピングモールは、まだシンガポールには進出していません。

お店もそうですが、シンガポールやマレーシアは日本食が好まれ、週に1回食べるなどもごく普通のことです。

エスニックな味に疲れたら、日本の味を楽しめる環境が両方にあります。

当ブログでは、他にもマレーシアなど東南アジア旅行に役立つ記事を掲載しています。

スーパーマーケットの違い

シンガポールのスーパーマーケット

シンガポールでは、現地系とモールの中のスーパーマーケット両方に行く機会がありました。

売っているものはマレーシアと代り映えしませんでした。

シンガポールでは中華系の文化が濃いことから、現地系スーパーではhungry ghost festivalむけにろうそくや線香などが果物とともに売っているのが印象的でした。

マレーシアでもHungry ghost の習慣はありますが、イスラム教徒が多いせいか、スーパーでこんな光景は見かけたことはありませんでした。

シンガポールのスーパーマーケットで売られている人気のお土産物の一つに、fish skin clackerがあります。

魚の皮を揚げたもので、ポテトチップスのようにスナックとして食べます。

同じブランドではインスタント麺も売られていました。

マレーシアの人に、シンガポールでしか変えないものをお土産で持っていく時におすすめです。

シンガポールとマレーシアの違い まとめ

シンガポールの市街中心部
  • シンガポールもマレーシアも多民族国家でバラエティ豊かな食生活
  • シンガポールは公共交通機関社会、マレーシアは車社会
  • シンガポールは犬猫両方、マレーシアは猫派
  • シンガポールはマナーを比較的守り、マレーシアはリラックス
  • シンガポールにあってマレーシアにない日系のお店もある

シンガポールとマレーシア旅行が気になる場合、気軽に国間を移動できるので、日程に余裕がある場合、一気に行ってしまうことはおすすめです。

このようなの微妙な違いを楽しんで体験できると思います。

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この記事を書いた人
みにさき

大学生まで海外に出たことがない、世間知らずな一人娘。

オーストラリアのパースにワーキングホリデーに行き、住み込みベビーシッターなど全くの英語環境で悪戦苦闘しながらも1年滞在。
帰国後に受けたTOEICのスコアは渡航前より300アップ。

その後は日本で英語を使用する仕事を軸に、メーカーから接客業、派遣社員からフリーランスまで幅広い仕事を経験する。

再度海外に住みたい思いが強くなり、海外就職を決意し、マレーシアへ移住。

現在はフルリモートの外資系企業で働きながら、海外就職や女性のキャリアについてブログやSNSで発信中。

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