eSIMは海外に旅行や出張でよく行く人や、海外の色々な国へ出かけるデジタルノマド向けの手軽なモバイル通信サービスです。
eSIMを使うと物理的なSIMカードやWifiルーターが不要になり、スマートフォンやデバイスに直接インストールできます。店舗に行く時間や、物理的にカードを差し替える手間を省けます。
本記事はマレーシアで生活する私が、eSIMサービスのSailyを実際に使ってみた体験談です。
通信業者でもなく、代理店でもないユーザーとしての正直な感想をシェアしていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
Saily eSIMの基本情報
SailyはeSIMのサービスです。Saily eSIMを提供しているのは、VPNでよく知られているNord Securityという米国の企業です。
160を超える国で 利用が可能で、専用アプリもあるので初心者の人でも開通の手続やデータ残量の確認を簡単にできます。
今までeSIMを数社、数か国で利用した私ですが、Sailyは対応国が多く、プランのシンプルさ、手軽さや価格面でもバランスが取れていると思います。
そもそもeSIMって何のこと?何ができるのか?など基本的な情報が気になる方はこちらへ。
Sailyの料金プラン【日本】
海外在住の人の一時帰国の際に使える日本でのプランは以下の通りです。
1,2週間の滞在でも30日間有効なプランがあるので、データが足りるか心配な方は、期間の長めのプランの契約がおすすめです。
7日間 | 30日間 | |
海外旅行のためのお得なeSIM【Saily】 | $3.991 GB | $6.99 3 GB $9.99 5 GB USDをJPYに変換 $15.99 10 GB $22.99 20 GB |
当ブログでは、他にも海外生活に役立つ記事を掲載しています。
一時帰国で東京で日本プランを利用した感想
普段マレーシア在住の私は、2024年9月に東京に出張で滞在してSailyを利用しました。
実際に利用した感想を項目別でグラフ化してみました。
購入・アクチベーション
私はこれまで数社のeSIMを利用してきましたが、その中でもSailyは開通までの手続が簡単でした。
購入を済ませると、アプリをダウンロードするように案内があります。これは出発前にしておくとスムーズです。
現地に着いてからのアクチベーション(開通)手続きは、スクリーンショットを見ていると、アクチベーションからインストールされるまではわずか2分ほどです。(スマートフォンが英語設定なので画面が英語になっていますが、日本語にも対応しています)
設定画面で何かを入力したり、QRコードを別の端末で用意してそれをスキャンする必要もありません。
次の画面への推移に数分かかりますが、知識がなくてできないという心配はいらないでしょう。
料金・プラン
リーズナブルでシンプルなところが魅力的です。
容量は1日1GBなどの日割りにはなっておらず、期間は7日間か30日間のみ、あとは容量を選ぶだけです。
数日の出張から1ヶ月くらいの滞在まで、また、データ使用量にも合わせて幅広いシーンで使えるでしょう。
繋がりやすさ
東京都内で利用した感想としては、一部場所で電波が弱くなることがありました。
速度が安定している場所ではオンラインミーティングでも問題なく使えました。
ただ、画面のように、乗り換え検索アプリなどで画面に文字を打っても、検索結果が出てこず、急いで使いたい時に通信が遅かったことが何度かありました。
東京で2024年9月の状況で、これは使用状況や端末の処理速度、場所によるかもしれません。出張中でカスタマーサポートには問い合わせる時間が取れなかったこともあり、問い合わせたら何かアドバイスがもらえたかもしれません。
Sailyは継続的にサービスの改善を進めているようなので、今後のアップデートにも期待しています。
また、他の国に旅行に行くことがあるのでそこでも試してみようと思います。
本ブログでは他にも海外旅行やeSIMについての記事を掲載しています。
テザリング
可能です。Wifiがないところでオンラインミーティングをすることになった時も、問題なく対応できました。
データ残量の確認
eSIMを何社か使った中でも特に分かりやすかったです。
アプリから簡単に確認できるので、助かりました。
その他
使用していて驚いたのは、Chat GPTを使用すると、「VPNにつながっているので解除してください」というメッセージが出て使用できませんでした。
電車で移動中にそうなり、到着してWifi環境になると使えました。
これはVPNの設定に関わる可能性があるため、今後の改善が期待されます。なお、Gemini は問題なく使用できましたので、代用ツールとして役立ちます。
使用した全体的な感想
全体的に、Saily eSIMは初心者にも分かりやすく、使い勝手が良いです。電波の一部ムラはありましたが、全体のパフォーマンスやコストパフォーマンスを考えると満足できるサービスです。今後のサービス向上にも期待しています。
Saily eSIMはこんな時におすすめ
Sailyを実際に使用して、Saily eSIMが最適な利用シーンについて考えてみました。
海外旅行・海外出張
Saily eSIMは、特に短期旅行、一時的な出張や複数国を旅行する際に特に便利です。
例えば、海外出張で外回りや移動が多い場合や、オフィス以外で仕事をする必要があるときに、現地のSIMカードを探したり、Wifiルーターを借りに行く手間を省けます。
一時帰国
海外在住者が日本に一時帰国する際には、海外で使っているスマートフォンがeSIMに対応していれば日本国内のプランを手軽に利用できます。
日本のキャリアと契約をしなくても、空港内で手続を完結すれば、移動するときにはすでに電波が利用できるので滞在先への移動にも便利です。
当ブログでは、他にも海外生活に役立つ記事を掲載しています。
複数の国の周遊
Sailyは1つのアプリで複数の国のeSIMを管理できるようになっているので、複数の国で連続して利用する旅行者や、突然のインターネット接続が必要なビジネストラベラーには最適です。
eSIM初心者
今まで利用した中でもとてもスムーズで、購入してアプリをダウンロードすればスムーズにできました。
設定の画面で入力したりする必要がないので、初心者の方にもおすすめです。
なので、eSIM自体を使うのが初めてで、「もしできなかったらどうしよう」と心配になっている方も、簡単に進めることができるでしょう。
Saily eSIMを使う時の注意点
eSIMは手軽に手続きできるのが魅力ですが、全てのシーンに万能ではないので、次の点をチェックしておきましょう。
eSIM対応のSIMフリースマートフォンが必要
eSIM全般に言えますが、対応するスマートフォンが必要です。
また、SIMフリーであることが必要なので、SIMロックがかかっている場合は解除する必要があります。
自分の機種が対応しているかどうかは、最新情報をSaily詳細ページでご確認ください。
国や場所により電波状況が異なる
対応している国でも、場所によっては電波が弱くなったり、速度が低下する場合があります。
実際にその国で使ったことのあるユーザーの口コミやレビューを確認することが理想です。
SMS通信や電話番号の付与はない
現地での電話番号は付与されず、通信だけのプランとなります。SMSも受信できないのでSMS認証はそのままでは利用できません。
電話をかけるときは、固定電話ならSkypeなど、知り合いの場合はWhatsAppやメッセンジャー、Lineなどの電話ができる別のサービスを探す必要があります。
プリペイド式なので使用データ量の把握が必要
Sailyはプリペイド方式であるため、事前に十分なデータ量を確保しておくことがおすすめです。
特に長期滞在や高頻度の使用が予想される場合には、追加購入が必要になるかもしれません。
本記事が、Sailyを検討中の方の参考になれば嬉しいです。