ホテルで働くメリット3つ 海外・日本人ゲストへの対応の違いと得られるスキル

ホテル・接客英語
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本記事では私がホテルのフロント業務で経験してきた、よくあるゲストからのリクエストやクレーム対応や、ホテルで学べることについて紹介します。 

ホテルで働くと、毎日ちょっとした事件が起こったり、日本人・外国人のゲストからのクレーム対応をしたりして、刺激のある体験をすることができます。

ホテルのフロントや受付は受け身な仕事のイメージがありませんか?

私も実際にホテルで働くまでは「上品な言葉を言って笑っていればいい」と思っていました。

実際ホテルで働いてみると、予想以上にタフで柔軟性の求められる仕事ということが分かりました。

また、ホテルで働くと英語が話せるようになるのか?という疑問をお持ちの方に向けて、体験談も紹介しています。

この記事の背景として、私の働くホテルでは、海外ゲストと日本人ゲストは日にもよりますが約半々です。

桜の季節などピークシーズンには海外ゲスト7割

ゴールデンウィークなど日本の祝日には日本人ゲスト8割

というような環境です。

海外ゲストのいるホテルで働くメリット3つをご紹介します。

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中学レベルの英会話が体得できる

チェックイン・チェックアウトの対応だけでなく電話や観光案内、レストラン予約など幅広く「英語を口に出さざるを得ない」環境になります。

同僚の中には、これだけインバウンドが盛んになる前からホテルに勤めていた人もいました。彼らは全く当時は英語が話せないまま放り込まれたという状況です。

「be動詞ってなんでしたっけ?分からない〜」

って言ってるスタッフもいて、「えっ、あれだけ海外ゲストと話してるのに?」と思ったこともしばしばです笑

ただ、裏を返せばそれだけ「学校の座学の勉強」と「会話」って全く別のスキルということ。「会話」ができるようになるためには「実践」あるのみ、ということが証明されています。2.色々な価値観を受け入れられるようになる

色々な価値観を受け入れられるようになる

ホテルの予約サイトのメールや口コミ返信を担当してきた私の主観で、日本人ゲストと海外ゲストでのよくあるクレームをまとめてみました。

日本人ゲストのよくあるクレーム・リクエスト

  • 清掃不備 潔癖対応
  • 荷物預かりなど常連対応
  • グループの部屋割り
  • スピーディーな対応
  • 領収書・予約確認書など書面対応
  • 海外ゲストのマナーの悪さのクレーム

海外ゲストのよくあるクレーム・リクエスト

  • チェックイン時間への柔軟な対応
  • 枕が合わない
  • 部屋が狭い
  • 朝食が口に合わない
  • 落し物・なくし物対応
  • レストランや観光案内

比較してみると、日本人ゲストのクレームは

時間・規則・体裁などに「きっちりしていないこと」について

海外ゲストのクレームは

「自分に合わせたサービスの有無」についてとなっていることが分かります。

例えリクエストに自分の中の常識を疑うことがあっても

「まずはやってみます」という姿勢を見せることが大切なのがこの仕事です’。

例えば、

「奇数の部屋番号しか泊まらない」と主張する日本人ゲストに間違って偶数の部屋を割り当ててクレームになったり

チェックインが15時だけど11時に追加料金なしでは部屋に入れないことに怒り狂う海外ゲストがいたり

「清掃不備があったから宿泊代を無料にしろ」という日本人ゲストがいたり

「ダブルをツインと勘違いして予約し、無料でアップグレードしろ」という海外ゲストがいたり

ここで大事なのは、「一旦耳を傾ける姿勢」を持つこと。

その問い合わせを解決してクローズするのがホテルのフロントの仕事です。

自分の意見や感情は抜きにして、「問題の解決」に取り組みます。

こんなことがだんだんとできるように。「自分の常識は他人の非常識」と視野が広がり、人と考えが違うことをなんとも思わなくなってきました。

本ブログでは他にも接客英語に役立つ記事を配信しています。

チームワーク・事実を簡潔に伝える力が身に付く

日本の企業では仕事が属人化していて、「教えるよりも自分がする方が早い」と仕事を抱え込んでしまうビジネスマンも多い傾向があると思います。

私の働いていたホテルでは一部の業務を除いて属人化はあまりなく、チームで連携が命となります。

今まで社会人を経験してきて、こんなに連携を求められたのは初めてでした。

お客様のタイミングで次する仕事が変わるので、自分で受けた仕事も、他のゲストの対応中なら他のスタッフに代わって対応してもらう必要があります。

また、フロントが24時間空いているので、必ず「次のシフトの人に引き継ぐ」ということは必ず発生します。

引き継ぐためには、システムのメモ欄に書き込みます。 

  • その出来事を経験していないスタッフにも分かりやすいように
  • 新人でも「何をすればいい」かがはっきり分かるように

的確に引き継ぎ事項を書く必要があります。

最初の頃は「何書いてるのか分からない」とよく同僚に言われましたが、これも回数をこなすと

  1. 誰が
  2. いつ
  3. 何をする必要があるのか

を明確に伝わる引き継ぎを書けるようになってきました。

どんな仕事をするにしても、要点をまとめて次のアクションを考えることは必須になってきます。

毎日アウトプットができて成長を実感しやすい職場をお求めの方にはとてもいい環境だと考えます。

英語を使う職場やホテル業を検討している方にこの記事が役立てば嬉しいです。

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この記事を書いた人
みにさき

大学生まで海外に出たことがない、世間知らずな一人娘。

オーストラリアのパースにワーキングホリデーに行き、住み込みベビーシッターなど全くの英語環境で悪戦苦闘しながらも1年滞在。
帰国後に受けたTOEICのスコアは渡航前より300アップ。

その後は日本で英語を使用する仕事を軸に、メーカーから接客業、派遣社員からフリーランスまで幅広い仕事を経験する。

再度海外に住みたい思いが強くなり、海外就職を決意し、マレーシアへ移住。

現在はフルリモートの外資系企業で働きながら、海外就職や女性のキャリアについてブログやSNSで発信中。

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