【体験談】外資系はクビになりやすい?3つの理由と対策

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本記事は、外資系企業での就業を数社経験した私が、体験談とともに会社都合で退職した経験談を紹介しています。「外資系でクビになりやすいのか?」という疑問を解決でき、対策をすることができます。

現在マレーシア在住の私ですが、日本にいたときに一度外資系企業で、会社都合の退職(リストラ)を経験しました。

さらに、マレーシア転職で一度外資系企業より内定取り消しも経験しました。

「今日本の企業で働いていて、外資系企業への転職を考えているけど、クビになると聞いて怖い。」

「外資系に一旦就職したら、日系には戻れないと聞く。もし外資系をクビになったら社会復帰できるのか?」

そんな疑問をお持ちの方はぜひお読みください。

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外資系を実際にクビになった時の体験記

私は以前日本で外資系のメーカーで働いていて、1年少しで会社都合で退社することになりました。

連休を取って海外旅行を計画していて、出発前日に上司から呼び出されてその話があり、ショックだったことを覚えています。

記録を見返すと、4月3日に旅行に行っており、会社は4月付で退社していたのでで、1ヶ月ほど前に告げられたことになります。

当時がどんな感じだったかを振り返っていきます。

仕事でミスが続く

当時は外資系メーカーで、海外の工場から生産された製品を日本の顧客に配送するための受発注と納期調整、いわゆる「営業事務」の仕事でした。

海外ならではで、個数が足りなかったり、不良品があったり、納期を督促しないと遅れることもありました。

納品するのは別の部署が担当で、その部署のリーダーがいつもリードタイムを短くしたいため、すでに顧客に納期を伝えた後にさらに短くするよう指示してくることもあり、顧客とその部署で板挟み状態でした。

そしてプレッシャーからか、ミスを起こすことが多くなりました。

その部署のリーダーから彼女の定義のルール(?)を説明されましたが、私はそのたびに違うように感じて理解に苦しみ、お互いの仕事の仕方の違いからコミュニケーションに苦労していました。

また、海外のヘッドクォーター(本社)の上司とそのリーダーがつながっていて、私がミスをするたびに、上司に報告されていました。

そんな中、ミスを毎日朝礼で責められる、本社とのミーティングでも怒られる、など悪循環になっていました。

上司や同僚との関係が悪い

もし私が人とのコミュニケーションが得意で、愛想よく、その部署のリーダーに合わせられるタイプだったら、もしかするとクビにはならなかったかもしれません。

その部署の他のメンバーも、そのリーダーが一番仕事ができる!と持ち上げてヨイショしていました。

ただ、私はどちらかというと理論的、合理的に進めたいタイプで、人に合わせて臨機応変に仕事を進めるのは苦手であり、ほかの人がするようなゴマスリもしないタイプでした。

良くも悪くもその会社ではそのリーダーに権力があり、社長にも印象がいいようでした。

なので、残念ながら上司との関係が悪いと、リストラの対象として選ばれる確率が高くなると言えるでしょう。

社内の業績が振るわず人が増やせない

私が入社した時に、同じ部署で産休に入る女性がいました。その方の交代要員として、契約社員の女性が私の後に入社しました。

尚、私は正社員でしたが、その産休の人が戻ってくるタイミングになって、私とリーダーとの問題が発生していました。

外資系で日本に事務所を立ち上げて数年。

まだ業績が軌道に乗っておらず、人は増やせないと、ヘッドクォーターからも指示されているのをミーティングで知っていました。

私と、産休から戻った女性と、契約社員の女性、いずれか1人が辞めないといけないという状況になっていました。

上司から会社都合で退職を勧告される

上司に呼び出され、会社都合での退職を相談されました。理由は、私が周りの部署とうまくいっておらず、また私の部署からは人数を減らさなければならないこと。

そして、私が一番年齢が若かったので、退職してもまだ次もチャンスがあるとみなされたとのことでした。

その代わり、失業保険がすぐ出るように会社都合の退職になり、手当も多く払うようにするとのこと。

咄嗟の出来事だったので、お金のことなどは考えられず、ただ頭が真っ白になりました。

さらに連休前に海外旅行に出かける前日だったので、旅行の間も気分が憂鬱でした。

思考停止で、交渉する気にもなれず、約1ヶ月後に迫った退職まで、気まずい空気で働き続けました。

当ブログでは、他にも海外・外資系就職やキャリアに役立つ記事を掲載しています。

外資系はクビになりやすいと言われる理由

外資系でも、日本に会社がある場合は法律によって守られています。不当な扱いを受けたなら、法的な相談をすることもできます。

ただ理不尽にバサバサとクビを切るかと言われるとそうではありません。

外資系企業で働いて、日本の企業に入社するのと違うと感じたポイントが3つありますので、紹介します。

契約社会で自己責任である

外資系の企業では、レターにサインという文化があります。日本でも会社に入社する前は書類はもらうかもしれませんが、サインをして提出することに「温度差」があると感じました。

日本の企業の場合は終身雇用か長期的な雇用がもとになっているので、サインした内容に対して議論するなんてあまり見かけたことはありません。

実際に、日系企業で正社員になれるという約束で契約社員で入社しましたが、実際にはなれませんでした。(契約書通りの文化が強ければ、外資系では抗議できる内容となると思います)

また、日本の企業を辞める時は、上司に言うと退職となり、退職届は出したことはありません。

日系企業では契約や書類は形式上でのもので、実際の場面ではあまり効力を成さないものなのかもしれません。

外資系では、書類一つ一つサインをして提出し、内容に疑問があればその場で聞いてクリアにしておかないと自己責任となります。

退職の際もresignation letterを出します。

例えば契約書に書かれたことが守れないとワーニングを受け、○回目以上は解雇の対象になる、などの文言があれば、文字通りの対応になるのです。

当たり前といえば当たり前ですが、この点が日系しか経験したことがないと、最初はシビアに感じるポイントかもしれません。

撤退やプロジェクト廃止の可能性がある

外資系企業が日本人を雇う理由は、日本向けのビジネスがあることが前提となります。

雇われている人の背景や能力にもよると思いますが、よほど特殊なスキルを持つ人でない限り、「日本語を話せる」「日本のビジネスマナーが分かる」など日本人であることが優位になって、雇われているケースが多いと思います。

日本向けのプロジェクトが撤退してしまうことになると、正直そのような日本人がグローバル企業に勤める価値はほぼなくなってしまいます。

なので、どんなにうまくいっていても、「撤退してしまうと終わり」という覚悟をどこかで持っておく必要はあるでしょう。

こちらは、マレーシアで転職をしたとき内定取り消しになった際の記録です。

決断が合理的で早く進む

日本の企業では、会議が長く意思決定までに長いプロセスを通すことも多いと思います。

外資系の企業では、実行が早く、決定したことをすぐに実践するスピード感を感じることがあります。

なので、人の採用や解雇についても同様に、素早く決断が進むことがあります。

日本だと、多少成績が悪くても猶予を与える体質だと思います。

この点、外資系では成績の悪い社員を長く抱えていると、その悪い状態でも会社がその人を評価していると判断することになり、放置した上司の評価が悪くなることもあるのです。

外資系をクビにならないためには?

クビになる前にできたことがあったか、外資系でクビを宣告されないために日頃何に気をつけたらいいかを、振り返って考えてみました。

あくまでも私の体験からのことなので、全ての外資系には当てはまらないかもしれませんが、参考になれば嬉しいです。

自分は大丈夫!と過信しない

まさか自分がクビになるなんて。

産休の代わりの契約社員より正社員を先に退社させるとは。

退職を告げられた時、こんなことを思ってしまいました。

正直、正社員という肩書きに乗っかっていたところがあったと思います。

例え正社員であっても、終身雇用ではないのです。

臨機応変といえばいい言い方ですが、悪く言うと結果にシビアで利益重視、同じ給料でも、会社に利益を残す社員を重視します。

今回は、私を正社員の給料で雇い、職場でのトラブルが起きるよりは、リスクを避けて契約社員でトラブルのない人を会社に残すことを判断したのです。

自分の適正に合ったパフォーマンスが出せる仕事に就く

外資系では、何かを決める時に成績が影響する機会は、経験年数を重視する日系より多いと感じます。

何かあったときのために、トップになるまでいかずとも、真ん中くらいまでついていける努力は必要です。

逆に、成績がいいと、何かを会社で決める際の選択肢が広がったり、福利厚生面で影響があることもあります。

ちなみに、私はクビになった当時の事務は、今思うと向いていなかったと思います。

ビリにならないために相当努力が必要な場合は、そもそもその仕事自体が向いていない可能性があります。

異動の可能性を相談したり、それが難しい場合は自己分析のやり直しをお勧めします。

私は、2023年に自己分析に取り組み、外資系企業への転職に成功しました。

自己分析に使用した本と、私が執筆したKindle書籍を紹介します。

人間関係を観察する

会社のカラーや仕事内容にもよりますが、人間関係が大きく影響する場合は、立ち振る舞いを考えたほうがいいこともあります。

私を目の敵にしていたリーダーは、社長にも他の人のことをいいつけたり、海外メンバーにも言いふらしたりするのに成績はいいので上には評価されるタイプでした。

社内で評価される人がそのような体質だと、できない人は立場が弱くなる一方です。

今思うとそれを鵜呑みにする周りも周りだったな、と思うこともありますが、残念ながらプロセスより結果重視な社会。世間は厳しい!と知りました。

外資系をクビになりそうな時何ができる?

ワーホリから帰国して5年以上かけてやっとなれた正社員。

今思うと、本気で解決したいなら、もう少し他の人に相談して、きちんと事実や仕事のやり方を話し合うと、もしかすると残れたかもしれないと思いました。

本気で残りたい場合は、相談してみるのも一つの解決策です。

主に2つ、相談できる選択肢があると思います。

海外拠点の人に相談する

残念ながら人間関係は外資にもつきものです。ただ、外資ならではで、希望を持てる点があります。

日本の拠点に相談できる人がいない場合は、海外拠点のメンバーで信頼できそうな人に相談してみると、いいアドバイスがもらえるかもしれません。

つい、日本拠点の中だと当事者同士での話し合いになりがちですし、直属の上司は人間関係が出来上がっていて主観的な判断になるかもしれません。

このとき、同じ環境で働いていて仕事内容が分かり、客観的に状況を見れる海外拠点の人に相談をしてみると、事実が見えてきて一方的に責め立てられることが防げるかもしれません。

HR(人事)に退職までの期間や手当を交渉する

もうこの環境で働きたくない!と思って、退職までの猶予は1ヶ月のまま交渉しませんでした。

今思うと転職など理由をつけて引き伸ばしてもらう相談さえせず、あっさり引き下がってしまったと思います。

このとき、日本拠点の人に相談せず、HR(人事)に直接相談するという選択肢もあります。

私の場合はなかったですが、例えば残業代が支払われていないと思うなら、退職時に支払ってもらうよう交渉したり、有給も消化してから退社するようにします。権利は使いこなします。

ちなみに、私は今までお世話になった会社では、最後には食事に行ったり挨拶周りをして退社したのを記憶していますが、この会社では同僚にどんな挨拶をして退社したか、最終日はどうだったかも思い出せません。

当ブログでは、他にも海外・外資系就職やキャリアに役立つ記事を掲載しています。

外資系をクビになったら次はないのか?

日系→外資、外資→外資はあっても、外資→日系はない。という話を聞くことがあります。

私はこれはあくまでも傾向で、その人のキャリアやなりたい将来によると思います。

現に、アメリカで10年以上働いていた私の親戚が、突然日本に帰国して日系企業で海外出張のある部署で働き出したこともあります。

私は外資系をクビになった後、海外就職で日系企業に就職できました。

失敗したら次はない、と恐れずに、失敗をどういかすかを考えるようにします。

まとめ

外資系はクビになりやすいと言われる理由

  • 契約社会で自己責任である
  • 撤退やプロジェクト廃止の可能性がある
  • 決断が合理的で早く進む

外資系を実際にクビになった時の状況

  • 仕事でミスが続く
  • 上司との関係が悪い
  • 社内の業績が振るわず人が増やせない
  • 上司から会社都合で退職を勧告される

外資系をクビにならないためには?

  • 自分は大丈夫!と過信しない
  • 自分の適正に合ったパフォーマンスが出せる仕事に就く
  • 人間関係を観察する

外資系をクビになりそうな時何ができる?

  • 海外拠点の人に相談する
  • 退職までの期間や手当を交渉する

海外では交渉が普通です。外資系でクビになりそうになって残りたい場合は、海外拠点の人に相談したり、退職までの期間を交渉したり、鵜呑みにせずできることをやってみましょう。

また、もう人間関係が悪化していて残りたくない場合は、しばらくは立ち直れないかもしれませんが、次に失敗を行かせる時は必ずきます。

私は、クビになってから今この記事を書けるようになるまで5年以上かかりました。

この記事が、外資系をクビになるのが心配な人の参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人
みにさき

大学生まで海外に出たことがない、世間知らずな一人娘。

オーストラリアのパースにワーキングホリデーに行き、住み込みベビーシッターなど全くの英語環境で悪戦苦闘しながらも1年滞在。
帰国後に受けたTOEICのスコアは渡航前より300アップ。

その後は日本で英語を使用する仕事を軸に、メーカーから接客業、派遣社員からフリーランスまで幅広い仕事を経験する。

再度海外に住みたい思いが強くなり、海外就職を決意し、マレーシアへ移住。

現在はフルリモートの外資系企業で働きながら、海外就職や女性のキャリアについてブログやSNSで発信中。

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